引越しと周波数
日本には2種類の電源周波数があり、「静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境にして、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツ」の
電気が送られています。
これは発電機を輸入した際に、東京ではドイツ製で大阪ではアメリカ製だったため周波数が変わってしまったということです。
そのまま統一されることもなく、現在に至っています。
学校で習ったことがあるかもしれませんが、普段の生活で不便なことはほとんどないですよね。
しかし引越しの際にこのラインを超えると、家電に影響があることがあります。
電源周波数が変わると@そのまま使える家電 Aそのまま使えるが性能が変わる家電 Bそのまま使えない家電の3種類の家電に分かれるのをご存知ですか?
@周波数が、50Hzでも60Hz でもそのまま使える家電(電熱や電波を利用する家電)
テレビ、ブルーレイレコーダ、DVD レコーダー、ビデオデッキ、ラジオ、パソコン、オーブン、トースター、エアコン、掃除機、電気ストーブ、電気こたつ、電気毛布、LED電球など
A周波数が、50Hzでも60Hz でもそのまま使えるが、性能が変わるもの(モーターを使用した家電、モーターの毎分回転数が変わるため)
冷蔵庫、洗濯機、空気清浄機、扇風機、加湿器、掃除機、ジューサー、換気扇
※インバータを内蔵しているものは、インバータを経由して電力が供給されるために電源周波数による性能の変化はありません。
Bそのまま使えない家電
電子レンジ、蛍光灯器具、水銀灯、洗濯機、乾燥機、テープレコーダーやステレオの一部、電気時計など
※周波数に対応していない時は、部品の交換や機器の調整が必要となります。
家電の中にインバーター内臓のものもあります。
インバーターとはモータの電源周波数を自在に変えることでモータの回転数を制御する装置のことです。
最近では回路のインバーター化により、50Hz・60Hz共用タイプいわゆるヘルツフリーの家電が多くなっており、電源周波数に関係なく使用できる機器が増えています。
電源周波数がいくつで設定された家電なのかは、取扱い説明書で確認してください。